冷却剤漏れで宇宙飛行士3人足止め、ロシアが代替宇宙船打ち上げ

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宇宙船「ソユーズMS―22」=2022年10月8日/NASA

宇宙船「ソユーズMS―22」=2022年10月8日/NASA

(CNN) ロシアは昨年12月に冷却剤漏れが起きた宇宙船「ソユーズMS―22」の代替として、別のソユーズ宇宙船を打ち上げた。MS―22の冷却材漏れにより、ロシアと米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士3人が国際宇宙ステーション(ISS)から地球に帰還する手段がない状態になっていた。

代替の宇宙船「ソユーズMS―23」は、カザフスタンにあるロシアのバイコヌール宇宙基地から現地時間の24日午前5時24分に打ち上げられた。

同船は無人で打ち上げられて軌道上に2日間とどまり、米東部標準時の25日午後8時すぎ、ISSのロシアが運営する「ポイスク」モジュールにドッキングする見通し。

ISSに滞在しているロシアの宇宙飛行士セルゲイ・プロコピエフさん、ドミトリー・ペテリンさんと、NASAの宇宙飛行士フランク・ルビオさんは、このソユーズMS―23に搭乗して帰還する。3人とも昨年9月、ソユーズMS―22でISSに到着していた。

MS―22はこの3人の到着から約2カ月後、冷却材漏れが発生し、乗員が安全に搭乗できる温度ではなくなった。ロシアの宇宙機関ロスコスモスとNASAは直ちに代替機を送り込む計画を立案。ロスコスモスによると、冷却材漏れは流星塵の衝突によってできた小さな穴が原因だった。

今月11日には、ISSにドッキングしたロシアの輸送船「プログレス」でも同じような冷却剤漏れが発生。ロスコスモスはその3日後、SNSへの投稿で、プログレスの冷却剤漏れの原因を調べる間、ソユーズMS―23の打ち上げを3月以降に延期すると表明した。

しかし21日になってロスコスモスは、プログレスの冷却剤漏れの原因は「外部からの影響」だったと断定したと説明した。

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