日本の新型ロケット「H3」、打ち上げ失敗で指令破壊
(CNN) 日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7日、新たな大型ロケット「H3」初号機を打ち上げたが失敗に終わった。
JAXAの発表によると、打ち上げから約15分後の午前10時52分に、ミッションを達成する見込みがないとの判断で指令破壊信号が送られた。
国内メディアは、第2段エンジンが着火しなかったと伝えている。
H3は地球観測衛星「だいち3号」を搭載し、種子島宇宙センターから打ち上げられた。
当初は先月17日に打ち上げが予定されていたが、直前のトラブルで中止となっていた。
JAXAによると、H3は用途に応じた柔軟な機体構成や、自動車部品などの民生品を使うことによる低コストが特長。年6回前後、20年間にわたって打ち上げることを目指している。
JAXAと三菱重工業が9年前から、総額2000億円あまりを投じて開発に取り組んできた。