欧州の新型ロケット「アリアン6」、打ち上げ成功も大気圏突入前に異常発生

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発射台から飛び立つロケット「アリアン6」=9日、仏領ギアナのギアナ宇宙センター/Jody Amiet/AFP/Getty Images

発射台から飛び立つロケット「アリアン6」=9日、仏領ギアナのギアナ宇宙センター/Jody Amiet/AFP/Getty Images

(CNN) 欧州宇宙機関(ESA)は9日、新型ロケット「アリアン6」の初の打ち上げに成功した。開発の過程では何度も遅れや中断に見舞われ、予定がずれ込んだ末の打ち上げだった。

アリアン6は米東部時間の9日午後3時、南米の北端にあるフランス領ギアナのギアナ宇宙センターから打ち上げられ、初の人工衛星配備などを成功させた。管制塔からは拍手と歓声が巻き起こった。

しかし発表によると、打ち上げからおよそ2時間50分後、アリアン6の上段ロケットブースターが地球に向けて制御落下する直前に「異常」が発生。エンジンの再点火が予定よりも早く停止したことから、想定通りのミッションを完了できなかった。現時点で原因は明らかになっていない。

「アリアン6」の打ち上げを見守る人々=9日、ギアナ宇宙センター/Jody Amiet/AFP/Getty Images
「アリアン6」の打ち上げを見守る人々=9日、ギアナ宇宙センター/Jody Amiet/AFP/Getty Images

それでもESAは、アリアン6の打ち上げ成功によって再び自前のロケットで人工衛星を打ち上げられるようになり、世界市場で独占状態にある米スペースXにも対抗できると期待を寄せる。

アリアン6はフランスの航空宇宙企業アリアンスペースが運航している。1980年に「世界初の民間宇宙輸送企業」として設立された同社は、エアバスとサフランの合弁企業アリアングループの傘下にある。

欧州のロケット産業はここ数年、苦境に陥っていた。1世代前のロケット「アリアン5」は2023年7月で引退。小型衛星を軌道に送り込む目的で開発されたロケット「ベガC」は、22年12月の失敗以来、飛行を中止している。

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