中国民間ロケット、実験中に手違いで打ち上げ 山中に墜落

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「天龍3」は試験中に第1段が発射台から切り離され、山腹に墜落した/From Cover News

「天龍3」は試験中に第1段が発射台から切り離され、山腹に墜落した/From Cover News

(CNN) 中国の民間宇宙企業・天兵科技は、地上実験を行っていたロケットが30日に手違いで打ち上げられ、山中に墜落したと発表した。

「天龍3」は試験中、構造的不具合のため第1段が発射台から切り離され、中国中部の鞏義市山腹に墜落した。

同社は「ロケット本体と実験台の接続に構造的不具合があり、第1段ロケットが発射台から切り離された」と説明。「発射後、搭載コンピューターが自動停止し、ロケットは発射台から1.5キロ南西の山中に落下した。ロケット本体は山中に落下して分解した」としている。

この地域の住民はロケット実験の前に避難しており、けが人はなかったとしている。

天兵科技は商用ロケットの先端企業で、液体燃料ロケットを専門としている。

国営メディアによると、同社は2023年4月、中国の民間宇宙企業として初めて、液体燃料ロケット「天龍2」の軌道打ち上げに成功していた。

30日に墜落した天龍3は大型の液体燃料ロケットで、中国の衛星インターネットネットワーク構築に利用する目的で建造された。

天兵科技によると、天龍3の性能は米宇宙企業スペースXの「ファルコン9」に匹敵する。打ち上げに成功すれば、年間30回以上の打ち上げが可能になると同社は説明していた。

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