米NASA、宇宙服の不具合で再び船外活動中止
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は24日、宇宙飛行士の1人が着用していた宇宙服の冷却服から水漏れが発生したため、船外活動を取りやめた。
水漏れは、NASAの宇宙飛行士トレイシー・ダイソン氏の着用していた宇宙服がバッテリー電源に切り替わった直後に発生した。国際宇宙ステーション(ISS)から出る直前のことだった。
宇宙服の下に着る冷却服は、着用者が作業を行う間、快適な温度を保つように設計されている。ダイソン氏と宇宙飛行士のマイケル・バラット氏は、ISSの外部にある通信アンテナから故障した電子機器を取り外す予定だった。
ダイソン氏は午前9時ごろに船外活動が中止された後も暑さを感じ、水漏れが電気コネクターに影響した可能性があるとの懸念を表明した。
NASAによると、この事態のいかなる時点でもクルーが危険にさらされることはなかった。船外活動は24日の朝に開始され、6.5時間ほど行う予定だったという。
今回の船外活動の延期はここ数週間のISSの活動をめぐる一連のつまずきの最新のものにすぎない。
宇宙服の問題で船外活動が突然中止されたのはここ数日で2度目だ。
NASAは、マシュー・ドミニク氏の宇宙服の「不快感の問題」を理由に13日に予定されていた船外活動を中止した。NASAは宇宙飛行士のプライバシーを保護するため、この問題に関する詳細を明らかにすることを控えた。