アラスカ近海から消えた数十億匹のズワイガニ、温暖化による餓死だった
結果的に数十億匹のズワイガニが餓死。アラスカの漁業は壊滅的な打撃を受けた。
ズワイガニの激減は、海の温暖化と海氷の消滅によって北極圏の生態系が大きく変化していることの表れでもある。専門家によると、アラスカの近海は、タラバガニやアシカなどの海洋生物にとっても生息できない場所になりつつある。
温暖化の影響でベーリング海にはそれまでいなかった種も進出し、ズワイガニのような種を脅かしている。
例えばマダラは海水温が壁となって、極端に冷たい海には到達できなかった。しかし18~19年の熱波で異常に温暖化した海にマダラが入り込み、残っていたズワイガニを餌にしていた。