大韓航空、カップ麺の提供中止 乱気流増え火傷が頻発

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大韓航空が長距離路線のエコノミークラスでのインスタントラーメンの提供を中止すると発表=2020年9月2日、韓国ソウルの金浦空港/Jung Yeon-je/AFP/Getty Images/File

大韓航空が長距離路線のエコノミークラスでのインスタントラーメンの提供を中止すると発表=2020年9月2日、韓国ソウルの金浦空港/Jung Yeon-je/AFP/Getty Images/File

(CNN) 韓国の大韓航空は、8月15日から長距離路線のエコノミークラスでカップ麺の提供を中止すると発表した。

発表によると、カップ麺に関しては熱湯によるやけどの事故が頻繁に発生していた。エコノミークラスでは客室乗務員が熱湯を入れたカップ麺を何個も運ばなければならず、乗客が密集状態にあることからやけどのリスクが高いとしている。

その背景として同航空は、乱気流が増加傾向にあり、2024年の乱気流発生は19年に比べて2倍以上に増えたと指摘。カップ麺の提供中止はやけどを未然に防止する対策の一環と位置付ける。

乗客の満足度を高めるため、長距離便では各路線の乗客に合わせてサンドイッチやアメリカンドッグ、ピザなどの軽食をセルフサービス方式で提供すると同社は説明。プレステージクラスとファーストクラスでは、引き続きカップ麺を提供するとしている。

気候変動の影響で乱気流が増える中、長期的なリスクを考慮する航空会社が増えている。

英レディング大学のポール・ウィリアムズ教授は22年、CNN Travelの取材に対し、今後数年で乱流は2~3倍に増えることが予想されると指摘。「大西洋を横断する便では一般的に10分間の乱気流が想定される。数十年のうちにこれが20分から30分に増えるだろう」と予想していた。

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