猛暑のインドで女性を支える保険、5万人に保険金給付

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猛暑が続く中、水を運ぶ人々=インド西部マハラシュトラ州/Indranil Mukherjee/AFP/Getty Images

猛暑が続く中、水を運ぶ人々=インド西部マハラシュトラ州/Indranil Mukherjee/AFP/Getty Images

ニューデリー(CNN) インドで猛暑の影響を受ける女性を支えることを目的とした保険金の給付が始まった。インドでは先月、各地で40度を超す猛暑が観測されていた。

保険金を受け取ったのはラジャスタン、マハラシュトラ、グジャラートの3州22地区の女性5万人。それぞれ5ドルを給付された。

この保険は気候変動の影響を受ける女性を支援するNPOが、インドの女性自営業者でつくる労働組合SEWAと手を組んで開発した。同団体の代表は「危険な暑さの中で女性の収入を補うために、保険金と直接的な現金支援制度を組み合わせたのは初めて」と説明している。

農業で生計を立てているSEWAの組合員は、特に気候変動の影響を受けやすい。インドの農業従事者の女性の収入は1日およそ300ルピー(3.6ドル、約560円)程度。

酷暑の中の屋外作業は慢性的な発疹、めまい、やけど、感染症、流産などの原因になることがある。猛暑で農作物や商品に被害が出ることもあり、低所得世帯には大きな負担がのしかかる。

保険は保険大手のスイス・リーが引き受け、現地でICICIロンバードが提供している。

女性のうち4万6000人あまりの追加の保険金を受け取り、最大で1人あたり19.8ドルが給付された。同制度に基づき給付された保険金の総額は34万ドルだった。

保険金を受け取った女性の一人は「おかげで自分の医療費を支払い、家族のための食品を購入できた」とのコメントを寄せている。

インドはこの夏、酷暑に見舞われ、首都ニューデリーでは5月に同国史上最高の49.9度を観測していた。

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