債務危機背景に政治決戦一色、スペインサッカーの「クラシコ」
「17分14秒後」はスペインの王位継承戦争に伴い王制に抵抗したカタルーニャ軍兵士が死亡した1714年9月11日にちなむ。
7日の試合前にはバルサのサポーターらが手にプラカードをそれぞれ持ち、バルサの名前が入った巨大なカタルーニャ州の州旗をスタジアム内に浮かび上がらせる。
同州のスポーツ評論家はCNNの取材に対し債務危機を受け、州内では独立機運がさらに高まっていると指摘。サッカー以外のスポーツ分野でも州が一流選手を輩出していることが中央政府との決別に傾く材料になっているとも述べた。7日の試合については「人々はサッカーを楽しみにしているだけではない。カタルーニャ人であるべきことを示すためにやってくる」と強調している。
同州出身であるバルサのジョゼップ・グアルディオラ前監督は州の独立記念日ともされる9月11日を迎え、居住先の米ニューヨークからビデオ画像を送り、「州独立を支持する1票がここにある」とも主張していた。同監督はチームを4季率い、欧州規模の大会やリーグ戦を含め計14回の優勝を果たし、バルサの名をさらに高めた。
国内リーグでは現在、6節を終えた時点でバルサが首位、レアルを8ポイント引き離している。