米歌手イーディー・ゴーメさん死去 「恋はボサノヴァ」などヒット
(CNN) 米歌手イーディー・ゴーメさんが10日、病気のため米ラスベガスの病院で死去した。84歳だった。詳しい病名は明らかにされていない。
ゴーメさんの曲は、英語圏ではグラミー賞にノミネートされた「恋はボサノヴァ」(63年)が最も有名だが、スペイン語圏でも「Amor」(64年)などがヒットした。
ゴーメさんは1928年8月、ニューヨークで、ユダヤ系の両親の間に生まれた。高校卒業と同時に歌手活動を開始し、1953年にトーク番組のオーディションに合格したのをきっかけにブレークする。同番組で歌手のスティーブ・ローレンスさんと出会い、5年間共演した後、1957年に結婚。2人の息子に恵まれた。
ローレンスさんの従軍中、ゴーメさんはソロで活動を行い、ローレンスさんの除隊後に夫婦での活動を開始。途中、息子の死という不幸に見舞われるが、1年後にはツアーを再開し、もう1人の息子のデビッドさんもピアノでツアーに参加した。
夫婦でのツアーは2000年代まで続いた。
ゴーメさんは、ローレンスさんやデビッドさんの他、多くの家族に見守られて息を引き取った。
ローレンスさんは「イーディーとは55年以上の間、ステージでも私生活でもいつも一緒だった。彼女には一目惚れだったが、彼女の歌声を聞いてより一層好きになった」と述べ、「世界は偉大なポップ歌手を失った」と付け加えた。