ボルトが9秒77で優勝 世界陸上男子100メートル
(CNN) 陸上の世界選手権第2日目が11日、モスクワで行われ、男子100メートル決勝で、世界記録保持者のウサイン・ボルト(ジャマイカ)が今季自己最高の9秒77のタイムで2大会ぶり2度目の優勝を果たした。ジャスティン・ガトリン(米国)が9秒85で2位、ネスタ・カーター(ジャマイカ)が9秒95で3位に入った。
ボルトは2年前、韓国の大邱(テグ)で行われた世界選手権の男子100メートル決勝ではフライングを犯して失格となった。同大会ではボルトのトレーニングパートナーを務めるヨハン・ブレーク(ジャマイカ)が優勝していた。
11日の決勝は、強い雨の中で行われた。ボルトは2年前の失敗を気にしてか、慎重なスタートを切った。前半はガトリンが先行したが、後半はボルトが持ち前の大きなストライドを生かして加速し、ガトリンを楽に抜き去った。
9秒77のタイムは、自身の持つ世界記録の9秒58には見劣りするが、ガトリンやカーターを破るには十分だった。ボルトは英BBCのインタビューで「(優勝は)うれしいが、もう少しいい走りがしたかった」とし、準決勝後に足に痛みがあったことを明かした。
ボルトが世界選手権で獲得した金メダルはこれで6個目。オリンピックでも計6個の金メダルを獲得している。