ディズニーランド第1号、開園60年に カリフォルニア州
ディズニー自身が後に語ったところによると、2人の子どもを連れて遊園地に出かけたとき、何度でもメリーゴーラウンドに乗りたがる姿を見てディズニーランドの構想を思いついたという。
冷戦を背景として、ディズニーランドにはアメリカの価値観も色濃く反映された。清潔さや安全性、従業員の研修にも気を配った。
インディアナ州にあるマンチェスター大学のロバート・ペティト教授は同園の歴史について、「知識人や学識者は当初、ディズニーランドに対して冷淡だった。原則としての商業主義や、一見すると純真無垢に見える物語の世界も人種や性に関する米国人の差別意識に彩られているという点を喜んで指摘したものだ。1980年代までには視点が変わってイデオロギー性は薄くなり、消費者の好みが重視されるようになって人気が高まった」と説明する。
同教授は「アメリカの文化を理解したければ、ディズニーのテーマパークほど分かりやすい研究対象は存在しない」と話している。