米選手の強盗被害に虚言疑惑、2人が搭乗機降ろされる ブラジル
(CNN) リオデジャネイロ五輪の競泳で金メダルを獲得した米国のライアン・ロクテ選手ら4人が同地で強盗被害に遭ったと訴えていた問題で、被害届が虚偽だった疑いが浮上したとして、選手2人が17日夜、ブラジル当局によって搭乗機から降ろされた。
警察はロクテ選手と同僚のジェイムズ・フィーゲン選手の捜索押収令状を取って事情を聴く意向だったが、ロクテ選手はパスポートを押収される前の15日にブラジルを出国して米国に帰国した。フィーゲン選手はまだブラジル国内にいると見られる。
ロクテ選手ら4人は14日にリオデジャネイロ市内で強盗に遭ったと訴えていた。米オリンピック委員会の14日の発表によれば、4人は選手村に向かうタクシーの中で武装警官を装った集団に銃を突き付けられ、財布などを盗まれたと話しているという。
しかしブラジル警察は、選手村に戻った時の4人の言動には不審があり、証言には一致しない点があるとして、被害届が虚偽だった疑いがあると判断した。
米オリンピック委員会の広報によると、ジャック・コンガー、ジョセフ・ベンツの2選手は17日夜、リオデジャネイロ発の便で米国に帰国する予定だったが、ブラジル当局によって搭乗機から降ろされた。