米MLB、中国市場進出へ テンセントと試合中継で合意
ニューヨーク(CNNMoney) 米大リーグ機構(MLB)は3日、今シーズンの125試合をストリーミング放送することで、中国のIT大手テンセントと合意したと明らかにした。テンセントによれば、同社のソーシャルメディアを利用するアクティブユーザーは10億人を超えるという。MLBにとっては、中国という巨大市場進出の足掛かりとなりそうだ。
試合中継は4日のクリーブランド・インディアンス対ロサンゼルス・エンゼルスからスタートする。
水曜日、木曜日、土曜日、日曜日のレギュラーシーズンの試合のほか、オールスターゲームやポストシーズン、ワールドシリーズなどについても中継を行う。
米国のNBAやNFL、NHLといった他の主要スポーツはすでにテンセントと契約を結んでいる。
テンセントはまた、中国国内をツアーする野球のイベント「MLBベースボールパーク」の公式パートナーになる。このイベントは毎年350万人のファンを集める。同社はMLBのファンクラブの運営にも協力するという。
MLBはこれまでにも中国市場開拓の取り組みを進めてきた。最初のオフィスを開設したのは2007年。中国人の野球選手の育成に向けた施設も運営しており、こうした施設からMLB契約を勝ち取った選手も出てきている。