豪クリケット、不正発覚の代表3選手に最大1年の出場停止
(CNN) オーストラリアのクリケット協会は28日、南アフリカとの試合中にボールの状態を不正に変える行為に関与したとされる代表チームの3選手に対し、最大1年間の出場停止処分を科すと発表した。
先週行われた試合の映像で、豪州のキャメロン・バンクロフト選手が粘着テープに土を付着させてボールにこすりつけている場面が映っていた。ボールの表面に傷をつけるなどして飛び方を変える行為は、ルールで禁止されている。
バンクロフト選手と主将のスティーブ・スミス選手、副主将のデビッド・ワーナー選手は24日、記者会見で不正にかかわったことを認めていた。
豪クリケット協会は声明でスミス、ワーナー両選手に1年間、バンクロフト選手に9カ月間の出場停止処分を科したと述べた。調査の結果、3選手が昼休みに不正の計画を立てていたことが判明したという。
3選手にはこのほか、再び代表メンバーに選出される条件として、100時間のボランティア活動も義務付けられた。
今回の処分を受け、元豪代表の名選手だったシェーン・ワーン氏は不正行為に「ショックを受けた」としながらも、「過剰な反応で、罰則が実際の違反に見合わないものになっているのではないか」と処分の内容に疑問を呈した。またイングランド代表で主将を務めたマイケル・ボーン氏もツイッターでスミス選手やバンクロフト選手に言及し、「罰則は必要だが、厳しすぎると思う」とコメントした。