シャラポワが引退表明、4大大会で5回優勝 女子テニス
(CNN) 女子テニスのマリア・シャラポワ(32)は27日までに、雑誌「ヴォーグ」と「ヴァニティ・フェア」に寄せた記事で現役引退を発表した。
ロシア人のシャラポワは4大大会で通算5勝を誇る。直近では2014年、全仏オープンで2度目の優勝を果たしていた。
最後の大会となったのは今年の全豪オープンで、1回戦でドナ・ベキッチに敗れた。
シャラポワは記事の中で、テニスに「さよならを言う」と表明。「私はテニスに人生をささげ、テニスは私に人生をくれた」とつづった。日々の練習やコーチ、試合後の握手、共に切磋琢磨(せっさたくま)した選手のことを思うと寂しくなるとも吐露した。
シャラポワは1994年、プロを目指す練習を積むために7歳で米フロリダ州に移住した。
一躍頭角を現したのは17歳だった2004年。ウィンブルドン決勝で第1シードのセリーナ・ウィリアムズを破り、4大大会初制覇を成し遂げた。05年には初めて世界ランキング1位に上り詰め、ウィンブルドン以外にも全仏オープン2回、全豪1回、全米1回の優勝を達成した。
一方、16年の全豪オープンでは、禁止薬物「メルドニウム」の陽性反応が出る場面もあった。これに対し当初は2年間の出場停止処分が下されたものの、異議を申し立てた結果、処分期間は1年3カ月に短縮された。シャラポワは翌年4月に復帰したが、キャリア初期の輝きを取り戻すことはできなかった。