ジャックの死をめぐる論議に決着? 「タイタニック」のキャメロン監督が検証

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映画「タイタニック」を手掛けたジェームズ・キャメロン監督/Saeed Khan/AFP/Getty Images/FILE

映画「タイタニック」を手掛けたジェームズ・キャメロン監督/Saeed Khan/AFP/Getty Images/FILE

(CNN) 25年前に映画「タイタニック」が公開されて以来、終盤のあの決定的なシーンに関して浮上した疑問は、作品そのものと同じくらい、何度も話題になり続けてきた。

タイタニックの沈没で凍てつく海に投げ出され、命を落とした主人公のジャック(レオナルド・ディカプリオ)。しかし、もし恋人のローズ(ケイト・ウィンスレット)が海上に浮かんだ戸板の上で少しだけ身を寄せていれば、ジャックも生き延びることができたかもしれない――。そんな推測については、過去にブラッド・ピットやマーゴット・ロビーといったハリウッドの大物俳優、それにウィンスレット本人もコメントしていた。

同作を手掛けたジェームズ・キャメロン監督は、今度こそその論議を終わらせたい意向だ。16日のトロント・サン紙に掲載されたインタビューの中で同監督は、戸板で2人とも支えるのが不可能だったことを証明するため、「法医学的」検証を実施したと語った。

「私たちはこの全てを決定的に終わらせるため、科学的研究を行った」とキャメロン監督は説明する。

「映画の戸板を再現した低体温症の専門家と共に、徹底した法医学分析を行った」。キャメロン監督はそう語り、ディカプリオとウィンスレットと体格が同じ2人のスタントに、全身にセンサーを取り付けて氷水に入ってもらい、さまざまな方法で生き延びられるかどうかを実験したと説明。その結果、「2人とも生き延びられる術はない」「1人しか生き延びられない」という答えが出たことを明らかにした。

この実験は、公開25周年を記念した4K版のリメイクに合わせ、ナショナル・ジオグラフィックで特集される。

ジャックの死については「彼は死ぬ必要があった」「『ロメオとジュリエット』のように、これは愛と犠牲と死についての映画だ。愛は犠牲によって測られる」とコメントしている。

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