米フロリダ州で「イグアナ停電」、今年3回目の発生
(CNN) 米フロリダ州東部パーム郡のレイクワースビーチで、イグアナを原因とする大規模停電が発生した。イグアナが引き起こした停電は今年に入って3回目だった。
市の広報がCNNに語ったところによると、今回はレイクワースビーチ市内で約1400戸が停電に見舞われた。市のツイッターによると、電力は35分以内に復旧した。
電力会社は、今月7日に市内の変電所で発生した「大規模障害」に対応したとツイートしている。
市の広報はイグアナが引き起こす停電について、「フロリダの電力会社はどこもこれに見舞われている。悪夢だ」とコメント。レイクワースビーチでイグアナによる停電が起きたのは今年に入って3回目だといい、「昨年よりは50%減った」としている。
停電が減ったのは、変電所の安全対策が強化されたためだと広報は話し、市はイグアナ停電を回避するための対策プロジェクトに積極的に取り組んでいると説明した。
イグアナは高い所に上るのが得意で、体は非常に大きい。そのため鳥やリスに比べて電力設備を脅かす脅威になりやすい。
広報によれば、鳥と違って体が大きく尾を持つイグアナは、電気系統の2点をつなぐことができてしまう。今回の停電はそれが原因だったと思われる。
グリーンイグアナはフロリダ州の原産ではない。しかしフロリダ州魚類野生生物保護委員会によると、飼育下から脱走したり放されたりしたと思われる個体が1960年代から出没するようになった。イグアナは在来種を脅かす恐れがあることから侵略的外来種とみなされ、私有地では苦しませない方法で駆除することが認められている。