英人気コメディアンに性的暴行疑惑の報道、ロンドン警視庁が捜査
(CNN) ロンドン警視庁は18日、コメディアンで俳優のラッセル・ブランドさんが絡む2003年の性的暴行疑惑を捜査していると明らかにした。この疑惑については、複数の英国メディアが報じている。
英紙サンデー・タイムズ、英紙タイムズ、チャンネル4は16日、ブランドさんの性的暴行疑惑にまつわる調査報道を発表。06年から13年の間に4人の女性が別々の事案で被害に遭ったと報じた。女性の1人は、ロンドンで暴行を受けた当時、自身は16歳、ブランドさんは31歳だったと主張している。
ブランドさんは疑惑を否定している。ロンドン警視庁の報道官は18日、ブランドさんを名指しせず、上記メディアによる性的暴行疑惑についての報道を認識していると説明。03年にロンドン中心部ソーホーで起きたとされる性的暴行についての報告を受けたとした。警官らは現在、被害者の女性と連絡を取っており、今後支援を提供する予定だとしている。
首相官邸も報道された主張にコメントし、「非常に深刻で懸念すべき疑惑」とする声明を出した。
ブランドさんは疑惑が報じられる前日の15日、疑惑を否定する内容の動画を自身の公式インスタグラムに投稿。「極めて深刻な疑惑であり、断固反論する」と語っていた。
タイムズによると、被害に遭ったという女性らは報道で自分たちの氏名が特定されることを選択しなかった。CNNは女性たちの主張を独自に確認できていない。
共同の調査報道の発表を受け、シアター・ロイヤル・ウィンザーで予定されていたブランドさんの公演は延期された。
ブランドさんはコメディアン、俳優として人気を博し、当初は英国のテレビのリアリティーショーや映画で活躍。後にはハリウッド映画にも多く出演している。SNSのX(旧ツイッター)では1120万人、インスタグラムでは380万人のフォロワーをそれぞれ抱える。