ロシア、米国製ミサイル8発を迎撃 報復を予告

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長射程ミサイル「ATACMS(アタクムス)」の初期バージョンの試射=2021年12月、米ニューメキシコ州/John Hamilton/US Army/File

長射程ミサイル「ATACMS(アタクムス)」の初期バージョンの試射=2021年12月、米ニューメキシコ州/John Hamilton/US Army/File

(CNN) ロシア国防省は、4日朝にウクライナが発射した米国製の長射程ミサイル「ATACMS(アタクムス)」8発を迎撃したと発表し、報復を予告した。

ATACMSは米国が提供した射程約300キロの弾道ミサイル。ロシアはウクライナによるATACMS使用を重大なエスカレーション(激化)と見なしている。

国防省は声明で、ロシアの防空システムがATACMS8発とドローン(無人機)72機を撃墜したと述べ、「西側の支援を受けたこのような行動は報復を受けることになる」と予告した。

バイデン米大統領は昨年11月、ロシアが戦闘に北朝鮮部隊を投入したことなどへの対抗措置として、ウクライナによるATACMS使用を承認した。

これに対してロシアのプーチン大統領は、ATACMSを使った攻撃には核搭載可能な新型弾道ミサイル「オレシュニク」で報復すると予告し、首都キーウを狙う可能性にも言及した。オレシュニクはこれまでに1度、11月21日にウクライナ中部ドニプロへの攻撃に使われている。

ロシア軍による攻撃後、破壊された家屋を調べる住民や爆弾処理班=4日/Maksym Kishka/Reuters
ロシア軍による攻撃後、破壊された家屋を調べる住民や爆弾処理班=4日/Maksym Kishka/Reuters

ロシア国営タス通信によると、ウクライナからのドローン攻撃で、西部レニングラード州のサンクトペテルブルク空港には一時、制限措置が導入された。

レニングラード州の知事はSNS「テレグラム」への投稿で、「4日の夜と朝」に同州での4機を含む「記録的な数のドローン」が撃墜されたと述べた。

ウクライナの保安当局者は、孤立状態のロシアにとって経済的、軍事的存続のよりどころであるレニングラードの港湾が標的になったと述べた。

一方ウクライナ空軍によると、ロシア側は3日夜から4日朝にかけ、イラン製の「シャヘド」を含むドローン81機を発射。このうち約34機が迎撃された。

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