車輪格納部で2人の遺体発見、米フロリダ州に到着のジェットブルー旅客機
米フロリダ州フォートローダーデール(CNN) 米ニューヨーク市からフロリダ州の空港に到着した米格安航空ジェットブルー旅客機の車輪格納部から、2人の遺体が見つかって回収された。同航空が7日に明らかにした。
ジェットブルーによると、2人の遺体は6日夜、飛行後の機体の整備点検中に発見された。身元は分かっていない。2人が侵入した経緯については調査が続けられている。
同機がこの日最後に使用されたのは、ニューヨークのJFK国際空港発フロリダ州フォートローダーデール・ハリウッド国際空港行きの1801便だった。飛行情報サイトFlightAwareによると、同便は現地時間の6日午後11時10分ごろ、フォートローダーデールに到着した。
ブロワード郡保安官事務所によると、死亡していたのは2人とも男性で、監察医が検視を行って死因を特定する。
捜査関係者によれば、遺体は激しく腐敗した状態だった。
乗客は既に同機を降りていたことから、運航などに支障は出ていない。
遺体が見つかったエアバスA320型機の機体はこの日、ほぼ終日使われていた。FlightAwareのデータによると、午前1時10分にジャマイカのキングストンを発ってニューヨークに到着し、午前7時36分にはユタ州ソルトレークシティーに向けて出発。そこから再びJFK空港に戻り、フォートローダーデールに到着してこの日の飛行を終えていた。
米国では2週間前にも、シカゴからハワイのマウイに到着したユナイテッド航空機の車輪格納庫から、1人の遺体が見つかっていた。
米連邦航空局(FAA)によると、密航者は車輪を格納した状態の空間がどれだけ狭いかを認識しないまま、車輪格納部に入り込むことが多い。たとえ車輪に巻き込まれなくても、酸素がなくなって意識を失ったり、巡航高度に達した時点で凍死することもある。