元通訳の水原被告、巨額を盗んだ罪認める 大谷選手「終結迎えた」
(CNN) 米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手は4日、通訳だった水原一平被告(39)が同日罪状を認めたことを受けて声明を発表し、「前に進む時期が来た」と表明した。
水原被告は賭博で負った借金を返済するため大谷選手から約1700万ドル(約26億4000万円)を盗んだとして銀行詐欺と虚偽の納税申告の罪に問われ、同日、裁判所に出廷して罪を認めた。
大谷選手は声明の中で「捜査が完了し、罪も全て認められた今、私および家族にとっても重要な終結を迎えることができました。全ての証拠を完全に明らかにしながら、これほど徹底的かつ効果的な調査を迅速に遂行してくれた当局の方々に心から感謝したいと思います」と述べている。
さらに「これは僕にとっても非常に複雑で困難な時期でした。この間にずっと絶え間ない支援を続けてくれた僕のサポートチームに感謝しております。家族、代理人、エージェンシー、弁護士、そしてドジャース球団に感謝しております。この事件に終止符を打ち、前に進む時期が来たと思っています。これからもこのチームの一員として少しでも勝利に貢献できるよう集中して行きたいと思っております」とした。
水原被告は先月司法取引に合意し、4日に法廷で正式に罪を認めた。自らの言葉で自分のやったことを言い表すようジョン・ホルコム裁判官に促されると、賭博の借金から抜け出すために思いついた「唯一の方法」が、大谷選手の口座の金を使って借金を返済することだったと打ち明けた。
銀行詐欺で有罪になれば最長で禁錮30年、虚偽の納税申告では同3年を科される可能性がある。量刑は10月25日に言い渡される。