元通訳の水原被告、巨額を盗んだ罪認める 大谷選手「終結迎えた」
事件が公になったのは今年3月の大リーグのシーズン開幕直前。親しい友人同士とみられていた日本人スター選手と通訳のスキャンダルをきっかけに、ここ数年で進んだスポーツ賭博の一般化や合法化に改めて厳しい目が向けられた。
水原被告の出廷と同じ4日には、サンディエゴ・パドレスのトゥクピタ・マルカーノ選手が試合に賭けていたとして大リーグの永久追放処分を受け、ほかの4選手がマイナーリーグ時代の賭博を理由に1年間の出場停止となった。
水原被告の事件を担当したマーティン・エストラーダ連邦検事は、大谷選手が水原被告の被害者だったことは証拠で裏付けられていると指摘。高齢者や移民を狙う詐欺に言及して、「大谷氏は移民としてこの国にやって来て、この国のやり方に慣れていなかった。そのため簡単に、我々の金融制度に詳しく大谷氏を利用することができた相手の餌食にされた」と語った。
検察側はまだ求刑の内容を決めていないものの、量刑言い渡しのガイドラインに従って最高刑よりも低くなる可能性があるとエストラーダ検事は述べ、「それでも今回の行為の程度に基づき禁錮を求刑することになるだろう」とした。