転落死のリアム・ペインさん 薬物とアルコール、心の健康で苦しんだ日常
2019年に出演したテレビ番組では、繰り返し孤独感に襲われると打ち明け、「強い孤独を感じる時がある。人がいつも自分の中に踏み込んでくる。あまりにも頻繁に。これはいつ終わるんだろうと思う」と語り、「それで何度か死にそうになったことがある」と告白した。
21年のポッドキャストでは、アルコール依存症に苦しんでいることを打ち明けた。
「バンドをやっていた頃、バンドが大きくなったので、僕たちを守る最善の方法は部屋に閉じ込めることだったらしい。そして部屋に何があるかといえば、ミニバーだ。ある時僕は、自分だけのパーティーをやろうと思いついた。そして僕の人生でそれが長い間続くことになった」
「無茶だけど、それだけが、その日のイライラを発散させる唯一の方法だった」
ワン・ダイレクションのバンド仲間だったハリー・スタイルズ、ナイル・ホーラン、ゼイン・マリク、ルイ・トムリンソンは17日、連名で追悼の談話を発表し、「彼と分かち合った思い出は、一生の宝物になる」とペインさんをしのんだ。
18年にペインさんと「フォー・ユー」をデュエットした歌手リタ・オラさんは、ペインさんをしのんで16日の日本公演でこの歌を熱唱した。X(旧ツイッター)に投稿された動画によると、オラさんは歌いながら涙ぐんでいる様子で、「今は歌えない」と言ってステージに座り込み、顔を両手で覆う場面もあった。背景のスクリーンにはスタジオに並ぶオラさんとペインさんの写真が画面いっぱいに映し出されていた。