謎残るリアム・ペインさんの転落死、捜査続く アルゼンチン

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2017年、パリでパフォーマンスを披露するリアム・ペインさん/Charles Platiau/Reuters

2017年、パリでパフォーマンスを披露するリアム・ペインさん/Charles Platiau/Reuters

(CNN) 英人気ボーイズバンド、ワン・ダイレクションのリアム・ペインさんの死が実感を伴って感じられるようになる中、家族や友人、元バンド仲間は依然、悲痛な死の意味を理解しかねている状況だ。当局はペインさんの最期や転落死を巡る状況について捜査を進めている。

ペインさんは16日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにあるホテルの3階から転落死した。31歳だった。

18日の時点で地元警察の捜査は続いており、詳しい情報が少しずつ浮かび上がる中で真相究明が進められている。

アルゼンチン検察は17日、「あらゆる情報から、ペインさんは転落時に一人きりだったことがうかがえる」と説明。検察はまた、依存症や心の健康の問題を公にしていたペインさんについて、転落時に「薬物乱用に起因する何らかの出来事を経験」していた可能性があると指摘した。

ブエノスアイレス警察が16日に公開した写真には、ホテルの室内の物が散乱したテーブルが写っている。正体不明の白い粉末や、くしゃくしゃのアルミホイル、ライターなどが散らばっており、テーブル上には焼け焦げた跡も見える。

警察はまた、転落時のペインさんは意識がはっきりしていなかった可能性があるとの見方を示す。報告書は「遺体が見つかった位置や転落による傷から判断すると、ペインさんは反射的に身を守る姿勢は取っていなかったと推定され、意識が薄れた状態か、完全な意識不明の状態で落下した可能性がある」としている。

捜査を統括する検察官は、初期検視報告書でペインさんの死因について複数の重傷や、転落による「内出血および外出血」と断定されたことを確認した。

17日には、死亡前の数時間にペインさんを目撃したと思われる6人が、捜査の一環で地元警察に証言した。

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