謎残るリアム・ペインさんの転落死、捜査続く アルゼンチン
当局が18日のCNNの取材に明らかにしたところによると、証言したのは女性2人とペインさんのマネジャー1人、ホテルの従業員3人。検察によると、女性2人はホテルの部屋でペインさんと一緒にいたが、死亡時には立ち去っていたという。
死亡時にペインさんがアルコールなどの影響下にあったかを判断する目的で毒物検査も行われているが、まだ結果は出ていない。
ブエノスアイレス警察は16日、スタッフから緊急通報が寄せられたことを受けてホテルに出動した。通報は宿泊客が「薬物やアルコールで手を付けられない状態になっている」との内容で、スタッフは「命に関わる」状況だと心配を漏らしていた。CNN提携局トド・ノティシアスが緊急通報の内容を入手した。
検察が後に発表した報告書では、ペインさんの部屋から一連の薬物が押収され、「アルコールや薬物を摂取していた以前の状況を示唆」している可能性があるとしている。
ペインさんが部屋のバルコニーから自ら飛び降りたのか、事故で落下したのかは依然として不明。
ブエノスアイレス警察はこれより前、AP通信に寄せた声明で前者との見方を示したが、この結論に至った経緯については詳細を明かさなかった。CNNの取材に対しては、検察にさらなる情報を求めるよう呼び掛けた。
ワン・ダイレクションの結成は2010年。プロデューサーのサイモン・コーウェル氏が英国のオーディション番組に出演した各メンバーの音楽の才能に気づき、グループにまとめた。
グループ結成後に急速に人気が高まり、ヒット曲を連発。熱心なファンからは「1D」と呼ばれ、デビューから4アルバム連続でビルボード200の1位に輝いた初のバンドとなった。