マラドーナ氏の死巡る裁判始まる ユニホーム姿のファンが裁判所に集結

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マラドーナ氏の死をめぐる裁判が始まった/Gustavo Garello/Jam Media/Getty Images

マラドーナ氏の死をめぐる裁判が始まった/Gustavo Garello/Jam Media/Getty Images

(CNN) 裁判所でサッカーの歌が鳴り響く。歌うのはアルゼンチン代表のユニホームを着たサポーターたち。背番号は10番だ。

かつての栄光の日々と同じように、彼らは「マラドーナ」の名を繰り返し唱えては涙を流す。しかし今流れているのは、喜びではなく悲しみの涙だ。

往年のスター選手、ディエゴ・アルマンド・マラドーナ氏の死を巡る裁判は11日、このような雰囲気の中で始まった。本人の死から4年。裁判はこれまで2度にわたって延期されてきた。

裁判では、7人で構成された当時の医療チームにマラドーナ氏の死亡に関して責任があるのかどうかが争われる。同氏は2020年11月25日、心停止のため60歳で死去した。

死の2週間前には硬膜下血腫の手術を受けていた。その後の在宅医療中に息を引き取った。

裁判の検察側は、在宅医療中に医療上の過誤が発生し、同氏を担当する医療チームの不注意な行動にその原因があることを証明しようとしている。

マラドーナ氏を神格化するファンたちは裁判所外の歩道に集まり、公判によって正義の裁きが下されることを願っている。裁判は3カ月以上続く見通し。7人の被告は「未必の故意による殺人罪」で起訴されている。

8人目の被告についてはこの裁判の後で陪審員による裁判が行われる。有罪になれば、被告らは禁錮8年から25年を言い渡される可能性がある。

被告の弁護士がCNNの取材で明らかにしたところによると、裁判で証言予定の証人は100人を超える。

被告にはマラドーナ氏を担当した神経外科医と精神科医が含まれる。弁護士によると彼らは全ての罪状で無罪を主張している。

他には依存症治療を専門とする精神分析医と臨床医師、医療コーディネーター2人が含まれる。CNNは彼らの弁護士に連絡を取り、罪を認めているかどうか尋ねたがこれまでのところ返答はない。

もう一人の被告は看護師で、弁護士によれば無罪を主張している。

原告はマラドーナ氏の5人の子どもたちとなっている。

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