米大リーグ、東京で開幕戦 大谷らスター選手の活躍をその目で
大谷に沸く東京ドーム
(CNN) 米大リーグの開幕戦が18日、東京で行われ、ファンにとっては、日本出身のスター選手、大谷翔平(30)の活躍を目にする貴重な機会となった。
多くのファンが東京ドームに集まり、大リーグ王者のロサンゼルス・ドジャースとシカゴ・カブスの対戦を見守った。両チームには合わせて5人の日本人選手が所属している。
最大の注目はもちろん、3度のMVPに輝いた大谷で、昨年はレギュラーシーズンで54本塁打、59盗塁という記録破りの成績を残した。
試合はドジャースが4対1で勝利をおさめたが、大谷が打席に立つたびに球場内の期待が高まった。おそらく最も大きな歓声が上がったのは、大谷が五回に今季初安打を放ったときだろう。大谷は九回には二塁打を放った。

九回に放った二塁打を喜ぶ大谷/Eugene Hoshiko/AP
ファンの注目を集めたのは大谷だけではない。ドジャースの山本由伸は5イニングを投げて1失点、4奪三振と好投した。
18日の試合は東京で2試合行われる開幕シリーズの初戦。両チームは開幕前に日本のチームとも練習試合を行っていた。
試合開始の約5時間前にはすでに東京ドームの外に何千人もの人たちが集まっており、多くはドジャースのユニホームを着ていた。日本では大谷の活躍とともに野球ファンがますます増えている。
「トップス」のトレーディングカード部門のデビット・ライナー社長はCNNの取材に対し、「日本は野球の国だ。サッカーやフットボールにも関心がある。サッカーに関してはJリーグとも協力しているが、野球が圧倒的だ」と語った。ライナー氏によれば、野球やチーム、選手の熱心なファンに目を向けると、全く別のレベルにあるといえるという。
こうしたことを考えれば、大リーグが今シーズンの開幕戦を東京で行うと決めたのは驚くことではないだろう。東京では2000年に初の海外試合が開催された。
日本での開幕シリーズは今回で6回目。昨年は韓国が、米国とカナダ以外で開幕戦を行った5番目の国となった。
日本には何十年もの歴史を持つプロ野球のリーグがあるが、一部のファンは米国で活躍する日本人選手の活躍に魅了されている。
1995年にナショナル・リーグの新人王とオールスターに選ばれた野茂英雄が約30年前に、より多くの日本人選手が大リーグに挑戦する道を切り開いた。そして、日本は大谷という「二刀流」の史上最高の野球選手のひとりを輩出した。
大谷は昨年、ドジャースで歴史的なシーズンを過ごし、日本における国民的スターとしての地位を固めた。