フランスの政治家、米国に自由の女神像返還求める 「暴君の側に寝返った」から
(CNN) フランスの政治家が16日、米国に自由の女神像の返還を求めた。一部の米国人が「暴君の側に寝返った」ことを理由に挙げている。
欧州連合(EU)の欧州議会議員で、小規模な左派政党の代表を務めるラファエル・グリュックスマン氏は集会で、「それは我々があなた方に贈ったものだ。しかし、どうやらあなた方は彼女を侮っているようだ」と述べ、自由の女神像を返還するよう呼び掛けた。
1886年にフランスから米国へ贈られた女神像は、ローマ神話の自由の女神「リベルタス」が右手にたいまつ、左手に米国の独立記念日の日付が刻まれた銘板を持つ姿を表している。

自由の女神像/Pamela Smith/AP
足元には壊れた足かせがあり、あらゆる種類の隷属や抑圧の終焉(しゅうえん)を象徴している。
ホワイトハウスのレビット報道官は17日、グリュックスマン氏に次のように反論した。「無名の下級フランス政治家への私の助言は、フランス人が今ドイツ語を話さないのはまさに米国のおかげであり、偉大なわが国に大いに感謝すべきだとフランス人に思い起こさせることだ」