フランスの政治家、米国に自由の女神像返還求める 「暴君の側に寝返った」から
グリュックスマン氏もこれにSNSで反応。第2次世界大戦でナチスと戦った「英雄」である米国への感謝は「永遠」だと強調したうえで、トランプ米大統領が最近行っているロシア・ウクライナの停戦交渉の試みや、ウクライナのゼレンスキー大統領との公の場での口論と対比した。
同氏は「米国の英雄たちは暴君と戦ったが、米国が暴君をほめそやすことはなかった。ファシズムの敵であり、(ロシア大統領の)プーチン氏の友人ではなかった。抵抗勢力を支援し、ゼレンスキー氏を攻撃しなかった」と投稿している。
「トランプ氏の裏切りに恐怖を覚えるからこそ、もし米政府が、あなた方や我々、そして世界の人々が自由の女神像が象徴していると考えるものすべてを侮るなら、象徴的に自由の女神像を取り戻すことができると昨日の集会で発言した」(グリュックスマン氏)
同氏はまた、自由の女神像は米国のものだとしながらも、それが体現するものはすべての人のものだとし、「もし自由世界があなたの政府に興味を示さなくなったら、ここ欧州で我々がその火を継ぐだろう」と訴えた。
代表する政党は小規模ながら、グリュックスマン氏はフランスのメディアから注目が高まっており、2027年初めに予定されている大統領選に出馬する計画だとの臆測も飛び交う。