乗客に噛みつき機内で暴行、男を取り押さえ 米デルタ航空
(CNN) 米デルタ航空の旅客機内で、男が乗客多数に暴力を振るったとされる事件が発生し、米連邦航空局(FAA)などが調査に乗り出した。
事件発生は17日。ロサンゼルス消防局や運輸保安庁(TSA)によると、アトランタからロサンゼルスの空港に到着したデルタ航空501便の乗員から、乗客1人に噛(か)みついたうえ、複数の乗客を殴った男を取り押さえたと連絡があった。
男は救急車で病院に運ばれて精神鑑定を受けた。この男が負傷させた乗客も手当てを受けている。男が病院に運ばれた後にどうなったのかは不明だが、刑事責任または民事責任を問われる可能性もある。
FAAのサイトによると、乗客の問題行動は2024年に報告されただけでも2100件以上に上り、25年に入っても300件を超えている。
FAAは、「暴行や脅迫、威嚇、乗務員の妨害行為を行った乗客に対しては強制措置を追求し、違反1件につき3万7000ドル以下の民事罰を求めることがある」としている。
暴れる乗客は21年のコロナ禍で激増し、同年の報告件数は6000件近くに上った。