トランプ政権、新たなJFK暗殺関連文書を公開
(CNN) トランプ米政権は18日、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件に関するこれまで機密扱いだったとされる文書1000点超を新たに公開した。
ケネディ氏暗殺に関する文書はすでに多くが開示されており、バイデン政権下でも1万3000点が公開されていた。ただ、今回公開された文書の多くは、以前は黒塗りの箇所が含まれていたという。
トランプ氏は17日、ケネディ氏暗殺に関する文書8万ページの公開を「人々は何十年も待ち望んできた」と発言。トランプ氏は大統領就任後早々、ケネディ元大統領やロバート・F・ケネディ元司法長官、マーティン・ルーサー・キング牧師の暗殺関連文書を公開する大統領令に署名した。
今回の文書は18日夜、米国立公文書館のウェブサイトに掲載された。新たに掲載された文書は1123点に上り、ケネディ氏暗殺事件の研究者による精査にはしばらく時間がかかる可能性がある。
ただ、すでに文書を確認した人物によると、これらのファイルに衝撃的な新事実が含まれている見込みは乏しいという。
トム・サムロック氏は、ケネディ氏暗殺関連文書の調査を目的に1990年代に設立された政府委員会の副責任者を務めた人物。サムロック氏と数十人からなるチームは94年から98年にかけ、一般公開に向けて膨大な量の文書を再調査した。
サムロック氏が調査した範囲では、リー・ハーベイ・オズワルド容疑者が単独の狙撃犯としてケネディ氏を殺害したという現行の結論を覆す資料は一切ないという。
サムロック氏はCNNの電話取材に「我々が調査した資料の大半はすでに公開されたが、中には一部または全部が機密指定されたままのものもあった。これらの資料ことを言っているのであれば、決定的な証拠は存在しない」と語った。
「もし暗殺事件の核心に迫る情報が含まれていれば、90年代半ばの時点で調査委員会が公表していたはずだ」とも指摘した。
ギャバード国家情報長官は声明で、新たに公開される文書には「従来機密扱いだった機密文書約8万ページ」が含まれており、これらは「黒塗りなしで開示される」としている。