トランプ米大統領、鉄鋼・アルミ関税に「例外設けず」
(CNN) トランプ米大統領は、鉄鋼とアルミニウムに対して発動した追加関税について、例外を設ける考えはないと明らかにした。4月2日には貿易相手国に対する「相互関税」や分野別の関税を課す意向も示した。
トランプ氏は16日、フロリダ州にある私邸「マール・ア・ラーゴ」からホワイトハウスに戻るエアフォースワン(大統領専用機)の機内で記者団に語った。トランプ氏は4月2日を米国にとっての「解放の日」と呼んだ。
トランプ氏は「相互的なものになるだろう。言い換えれば、彼らが課すものには何であれ、我々も課すことになる」と述べ、自動車や鉄鋼、アルミにも追加関税を課すことになるとの見通しを示した。
トランプ氏は、以前の政権や「愚かな大統領たち」が米国の富を手放したと語った。トランプ氏はまた、大幅な関税を実施して以降、すでに数十億ドルが米国に流入してきていると主張した。こうした関税は、認識されている貿易不均衡の是正と国内の産業の活性化を目指した計画の一環。
トランプ氏は先週、米国に輸入されるすべてのアルミと鉄鋼に対して25%の関税を発動した。これを受けて、カナダや欧州は即座に報復関税を実施した。トランプ氏は、関税に対して何らかの例外を設けることを検討しているかと質問を受けると、そのつもりはないと答えた。
しかし、こうした動きは、世界的な貿易戦争を引き起こす危険性があり、米経済がすでに不安定な時期に、米国の消費者にとって物価が大幅に上昇する可能性がある。