カナダ新首相、最初の外遊先に欧州選ぶ トランプ氏へのメッセージに

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カナダのカーニー新首相(左)は、訪問先のパリでマクロン大統領から歓迎を受けた/Carlos Osorio/Reuters

カナダのカーニー新首相(左)は、訪問先のパリでマクロン大統領から歓迎を受けた/Carlos Osorio/Reuters

(CNN) カナダのカーニー新首相は17日、従来の慣習を破り、就任後初の外遊で米国ではなく欧州を訪問した。フランスと英国で温かく迎えられる様子は、亀裂が生じつつある対米関係と好対照をなしている。

カーニー氏はパリでマクロン仏大統領からの歓迎を受けた後、ロンドンへ移動。スターマー英首相と会談し、チャールズ国王にも内々に謁見(えっけん)した。同国王は英国とカナダの両方にとっての国家元首。

パリのエリゼ宮(大統領府)でマクロン氏との共同記者会見に臨んだカーニー氏は、「欧州以外の国々の中で最も欧州的」なのがカナダだと強調。フランス政府にとって信頼に足る強力な提携国になることを約束した。

マクロン氏は自国及び欧州と「並んで」立つカナダを称賛。カーニー氏に対し「我々は友人を歓迎する。多くの喜びと共にあなたを受け入れる」と述べた。

米国との関係が最悪の水準に落ち込む中、カナダは同盟国の再編についての検討を迫られている。ホワイトハウスへの返り咲きを果たして以降、トランプ氏は関税によってカナダ経済に打撃を与える他、同国が米国の51番目の州になるべきだと公言している。

チャールズ国王との謁見後、カーニー氏はトランプ氏によるカナダ併合の計画を「考えられない」「敬意を欠いている」と批判。「これから腰を落ち着けて国家間の関係について話し合おうというときに」、そのようなコメントを発するのは止めなくてはならないと主張した。

また米国製F35戦闘機の購入を再検討すると明らかにした一方、英仏の当局者とは安全保障、軍事、経済の協力関係を深めることについて既に話し合ったと述べた。

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