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2000年前に描かれた巨大な猫の地上絵、ナスカで新発見 ペルー

ナスカで見つかった巨大な猫の地上絵

ナスカで見つかった巨大な猫の地上絵/Jhony Islas/AP

南米ペルーの文化省は、同国南部で2000年以上前に描かれた巨大な猫の地上絵が見つかったと発表した。

丘陵の斜面に描かれた猫の地上絵は全長37メートル。乾燥した平原の大地に何百もの作品が刻まれた「ナスカ地上絵」の一部で、観光施設のメンテナンス作業中に発見された。

ナスカでは猫のほかにもハチドリ、サル、ペリカンといった動物の地上絵が多数見つかっている。

文化省の発表によると、猫の地上絵はかなりの急斜面に描かれていて、自然浸食のために消えかけており、ほとんど目に見えなかった。

猫の絵は丘陵の斜面で見つかった/Jhony Islas/AP
猫の絵は丘陵の斜面で見つかった/Jhony Islas/AP

しかし清掃・保全作業を行った結果、幅30~40センチの線が浮かび上がった。作品が描かれた様式から、制作されたのは紀元前200年~100年ごろのパラカス後期と推定している。

ナスカの地上絵は、地表を覆う岩石を取り除いて明るい色の岩盤を露出させる様式で描かれている。人のような姿を描いた少数の作品のほか、多数の動物や鳥類、植物、日用品、さらには螺旋(らせん)構造や三角形といった幾何学模様が見つかっている。

ユネスコによると、地上絵は450平方キロの範囲に点在していて、描かれたのは紀元前500年~紀元500年ごろだった。1920年代にペルーの考古学者が発見し、1994年にユネスコの世界遺産に登録されている。

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