米スポーツ用品大手ナイキが1970年代に限定生産したスニーカー「ムーン・シュー」がオークションに出品され、スニーカーとして史上最高額の43万7500ドル(約4700万円)で落札された。
ナイキの共同創業者ビル・バウワーマン氏が、1972年五輪の選考会向けにデザインした限定12足のうちの1足。米競売大手サザビーズが23日に開催したスニーカーのオンライン・オークションに、開始価格8万ドルで出品された。
事前予想の16万ドルを大幅に上回る価格で、カナダの収集家マイルズ・ナダル氏が落札した。
ナダル氏がトロントに開いた私設の自動車博物館に展示される見通し。同氏は先週、サザビーズのプライベートセールを通し、希少なスニーカー99足を計85万ドルで入手していた。
スニーカーの落札価格としては2017年、米国の「バスケットボールの神様」マイケル・ジョーダン選手のサイン入りコンバースが記録していた最高額の19万373ドルを大幅に上回った。
ムーン・シューはワッフル状の靴底が特徴。バウワーマン氏が夫人のワッフルメーカーで実験を繰り返したエピソードが知られている。