アフリカ南部ザンビアの鉱山で重さ1.1キロ、5655カラットのエメラルド原石が見つかった。
ザンビア産エメラルドの採掘や加工、販売を手掛ける英ジェムフィールズ社が29日に発表した。
ジェムフィールズが所有するカジェム鉱山で今月2日、同社の地質学者ら2人が発見した。ザンビア産の持ち味とされる透明度と黄金がかった緑色が特徴だという。
現地語で「ライオン」を意味する「インカラム」と命名/Credit: Gemfields
エメラルドには現地語で「ライオン」を意味する「インカラム」という名が付けられた。いくつかに分割され、来月シンガポールでオークションにかけられる。
世界のエメラルドの産地としては同国と南米コロンビア、ブラジルが有名。ジェムフィールズの専門家によれば、高品質のザンビア産エメラルドは最近、欧州などの大手ブランドを中心に需要が高まっている。
同社の鉱山から出たエメラルドとしては、2010年に現地語で「ゾウ」と名付けられた6225カラットの原石に次ぐ大きさだという。