アフリカ南部のボツワナで、1174カラットという巨大なダイヤモンドの原石が採掘されたと、鉱山会社が発表した。同国で巨大なダイヤモンド原石が発見されるのはここ数週間で2度目となる。
このダイヤモンド原石は先月、カロウェ鉱山で採掘され、今月7日に開催された式典で同国政府に披露された。
カナダの鉱山会社ルカラの発表によると、同鉱山で1000カラット超のダイヤモンドが発見されるのは3度目で、「最高度のカラー品質を持つダイヤモンドに研磨され、貴重なコレクションを構成することになる」という。
またこの原石は、同じくボツワナで6月に発見され、世界で3番目に巨大なものとみられている1098カラットのダイヤモンドよりも大きいという。
7日の式典には、このダイヤモンドを見分すべく、同国のモクウィツィ・マシシ大統領も出席した。
ボツワナ政府の職員が持つ1174カラットのダイヤモンド=ボツワナ・ハボローネ/Monirul Bhuiyan/AFP/Getty Images
ルカラ・ボツワナ社のマネジングディレクターであるナシーム・ラーリ氏は、この原石の採掘は「われわれにとって、またボツワナにとっても歴史を塗り替えるものだ」と述べた。
ルカラ社によれば、この原石は「へき開性があり、さまざまな品質に分かれているものの、かなりの部分は高品質の宝石の素材となる」としている。2019年に同社は史上2番目に大きな原石とみられる、1758カラットという驚異的な大きさの原石をカロウェ鉱山で発見している。
現在のところ、史上最大のダイヤモンド原石は、1905年に南アフリカで発見された3106カラットのカリナンで、その後カットされたダイヤモンドのいくつかは英王室の王冠にあしらわれている。