世界最速の自動車 時速1000マイルを目指せ
ブラッドハウンド・プロジェクトでは地上での最高速度をさらに塗り替えることを目指しており、車体には、ジェット戦闘機やF1カー、宇宙ロケットの部品が使われている。
3つのエンジンを備え13万5000馬力が出るブラッドハウンドSSCにはさらにロケットブースターが搭載されており、これで時速1000マイルに必要な推進力を得る。
チームはブラッドハウンドSSCが走行できる砂漠を見付けるため世界中を調べ上げた。時速1000マイルで走行するということは数秒で道路から外れる可能性がある。必要なのは完全に平らな地形で、少なくとも12マイル(約19キロ)の長さと2マイルの幅があることだった。
最終的に選ばれたのが南アのハクスキーン・パンで、ブラッドハウンドSSCは3.6秒で1マイルを走行する。これは、1秒ごとにアメリカンフットボールのフィールド4.5面分を端から端へと移動するのに等しい。
ブラックハウンド・プロジェクトは時速1000マイルの壁を突破することを目指している。この数字に今までで最も近づいたのは、ジェット戦闘機F104がほぼ地上の高さで時速988マイルを出したときだという。