自社サイトで販売された危険物、最大11万円の補償金支払い 米アマゾン
ニューヨーク(CNN Business) 米アマゾンは10日、返品の申し立ての手続きを変更して、第三者がアマゾンのプラットフォームで販売した製品で損害が発生したり個人が負傷したりした場合に最大1000ドル(約11万円)を支払うと発表した。
アマゾンは、販売企業からの反応がなかったり販売企業が正当な申し立てに対して補償を支払うことに後ろ向きだったりした場合、消費者の満足それ自体に対応するとし、その後、企業側に対処すると述べた。今回の方針変更は9月1日から始まり、同社のプラットフォームで販売されたすべての製品が対象となる。
消費者はアマゾンのカスタマーサービスに連絡し、問題の販売業者について通知する。もし販売業者からの応答がない場合、アマゾンは即座に消費者の懸念に対応して、費用を負担し、それとは別に販売業者に対応する。もし、販売業者が申し立てを拒否した場合、アマゾンが問題への対処の支援に乗り出すこともあり、販売業者に対するコストの負担はなく、最大1000ドルを支払う。
アマゾンは、消費者と販売業者の双方にとって時間や金などの節約になるとしている。現行の手続きでは買い手が問題について売り手と直接連絡を取ってもらうというものだった。
ここ数年、アマゾンのプラットフォームで販売される製品については、消費者の不興を買うものもあった。ボード状の電動立ち乗り二輪車や、一酸化炭素検知器、欠陥のある犬の首輪などがアマゾンのプラットフォームで販売され問題を引き起こしていた。関連した訴訟では、第三者が販売した製品によって発生した損害についてアマゾンが法的責任を持つか問われた。
アマゾンは、自身は販売業者ではなく、販売業者のための市場との立場をとっている。