米マイアミのマンション、安全性の懸念から住民が避難
(CNN) 米フロリダ州マイアミにある8階建ての集合住宅で、安全性に問題があると判明し、住民が夜間に避難する事態となった。市当局は10日、住民たちの一時的な滞在施設を確保すべく対応に追われた。市の報道担当者が明らかにした。
報道担当者のステファニー・セベリーノ氏によると、138戸からなるこの集合住宅はビスケーン湾から西へ約10キロの場所にある。今年6月に倒壊して98人の死者を出し、現在も捜査が続く同州サーフサイドの「チャンプレイン・タワーズ・サウス」ビルの事故現場に比べてはるかに内陸に位置している。
マイアミ地区では同ビルの倒壊以来、建物の検査が進められている。
市当局によると、今回避難が行われた集合住宅は7月4日、築40年の建物を対象とした検査の再認証を得られていないなど、複数の違反を通達されていた。
24日には市当局により検査が実施されたといい、セベリーノ氏は「検査の結果、構造上の懸念のため、離れにある東側の立体駐車場が閉鎖されることになった。本体の建物1階にある傷んだ支柱類に対しては緊急に補強が必要となっており、直ちに補強工事計画が提出されなければならない。修理計画はさらなる作業を行う前に必要となる」と述べた。