米マイアミのマンション、安全性の懸念から住民が避難
またセベリーノ氏は、市当局が5日に技術者から、緊急の修理を実施する間、住民らはビル内にとどまることが出来ると主張する書簡を受け取ったものの、「補強計画や修理計画は何も市に提出されていない」と指摘した。
検査官は6日、構造部分で進められていた作業を調査し、ただちに作業を中止するように命令した。9日には建設局幹部とマンション組合が会合を開いて無許可の作業を検証し、柱が構造的に不十分との評価結果が出た。これを受け、住民の退避が進められ、現況での居住は危険と判断された。
セルビーノ氏はその後、CNNに対し「資格のある技術者が市に提出した計画はなく、従って市は何の許可も与えていない」と述べた。
CNN提携局WFORによると、住民は10日早朝までに退避を求められ、プラスチック容器やスーツケース、ゴミ袋などに荷物を詰めて出て行った。住民の一人は「非常に混乱した」状況で、「何が起きているのか最終的な答えを聞いていない」と語った。
退避した建物の周囲にはガソリンスタンドやオフィスビル、他の集合住宅や戸建て住宅がある。