宇宙間近、高度30キロの気球の旅 米企業が発表
(CNN) 米アリゾナ州に拠点を置く宇宙旅行会社ワールド・ビュー・エンタープライジズがこのほど、豪華な8人乗りカプセルで行く宇宙旅行を1人7万5000ドル(約740万円)で販売する計画を発表した。
米富豪リチャード・ブランソン氏の宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティックは、3日間の訓練と2時間半の宇宙滞在を含む宇宙旅行を25万ドル(2460万円)で販売しており、それと比べるとワールド・ビューの旅行は割安だ。
ワールド・ビューが提供する宇宙旅行は、カプセルを乗せた高高度気球が高度約30キロまで上昇し、2時間の宇宙滞在の後、地球に戻るというもの。高度30キロは、民間航空機の平均飛行高度である9~10キロを大幅に上回る。
ワールド・ビューによると、すでに部品試験を開始しており、間もなく小型の実験機による試験も実施するという。初飛行は2016年に予定されている。
宇宙カプセルの開発は、宇宙飛行ミッション向けの技術を開発する米パラゴン・スペース・デベロップメントが担当する。同社は、インスピレーション・マーズ財団が計画する501日間の火星調査ミッション向けの技術開発も手掛けている。