イスラエル訪問前に知っておくべき10のこと
(CNN) 聖地への旅は感動と魅惑にあふれる。今回はイスラエル、ヨルダン川西岸地区、ガザ地区を訪問する前に知っておくべき10の事柄を紹介する。
1.イスラエルを取り囲む3つの海
イスラエルは紅海、地中海、死海の3つの「海」に囲まれている。紅海に面したリゾート地、エイラトではダイビングなどが楽しめる。地中海沿岸の町ロシュハニクラの崖は絶景で知られる。
アラビア半島北西部に位置する塩湖、死海の南西岸に位置するエン・ボケック周辺では、高濃度の塩水が体を支えてくれるため、水の中で簡単に浮くことができる。
2.複雑に入り組んだ身分
イスラエル人(政治的身分)の大半はユダヤ人(宗教的身分)だ。イスラエルでは、ヨーロッパ系ユダヤ人、アフリカ系ユダヤ人、アメリカ系ユダヤ人、アラブ系ユダヤ人など、さまざまなユダヤ人が混在しているが、大半のイスラエル人は、自国の民族の多様性に誇りを持っている。
それには理由がある。イスラエルでは、出生、家系、改宗に関する複雑な規則に従って自分がユダヤ人であることを証明できれば、直ちに市民権が与えられ、国から支給されるさまざまな給付を受けられる。
一方、パレスチナ人(政治的身分)の大半はアラブ人(文化的身分)で、その大半がイスラム教徒だが、キリスト教徒など他の宗教の信者も相当数存在する。
3.分離壁は一見の価値あり
東エルサレムの徒歩ツアーに参加すると、イスラエルの悪名高い「分離壁」に遭遇する。分離壁は、パレスチナ人がヨルダン川西岸とイスラエルの間を自由に行き来できないようにする目的で建設された高さ8メートルのコンクリートの壁だ。イスラエル人たちは、この壁が自爆テロ犯のイスラエルへの侵入を防いでいると考えている。
しかし、壁の大半はヨルダン川西岸地区内に建設されているため、国際司法裁判所は2004年に、この壁の建設は国際法違反であるとの判決を下した。