自撮りでけんか、水浴びも 伊「トレビの泉」の悩み

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(CNN) イタリアの首都ローマの名所「トレビの泉」の前で「自撮り」の撮影場所をめぐって観光客2人が口論、同行の家族らを加えた計8人のけんかに発展し警察が介入する騒動がこのほどあった。

また、地元警察はカナダ人観光客2人がトレビの泉で違法な「水浴」をしたとして、450ユーロ(約5万8000円)の罰金をそれぞれ科したとも報告した。

過去に映画の舞台としても再三取り上げられた有数の人気観光地である同所はしばしば混み合い、観光客の押し合いも生まれている。

地元紙「レプブリカ」によると、この混雑解消のため政府当局者は訪問客に立ち止まらない1列歩行を指示する対応策をまとめ、昨年夏に試験実施を試みてもいた。今回の自撮りをめぐるけんか発生を受け、地元議員らがこの歩行規制を永続的に実施する可能性もある。

トレビの泉はバロック時代の1762年に完成した人工の噴水。左の肩越しに硬貨を泉に投げ入れればローマへの再訪がかなうなどの伝聞でも有名。

イタリアで「観光公害」に直面し、対策を打ち出している人気観光地は他にもある。ベネチアでは今年年初、混雑緩和のための通行規制を実施。サルデーニャ島では美観を誇る海岸からの「砂泥棒」が出現し、現行犯で捕まった場合の罰金刑も打ち出した。

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