#MeToo主導の女優、若手俳優に性的暴行疑惑 賠償金支払いか 米紙報道
(CNN) 有名人の性的暴行に対して女性たちが次々に声を上げた「#MeToo」運動。その主導的存在だった女優が、年下の男性俳優を性的に暴行したとして賠償金を要求され、一部を支払っていたことが分かった。米紙ニューヨーク・タイムズが伝えた。
同紙の19日の報道によると、女優で映画監督のアーシア・アルジェントさん(42)は、米カリフォルニア州のホテルで2013年、俳優でミュージシャンのジミー・ベネットさん(22)を性的に暴行したとされる。当時アルジェントさんは37歳、ベネットさんは17歳だった。
アルジェントさんは、ハリウッドの大物プロデューサーだったハーベイ・ワインスタイン被告(強姦などの罪で起訴)による性的暴行被害を早くから告発し、#MeToo運動の主導的存在になっていた。
2004年の映画「サラ、いつわりの祈り」では、アルジェントさんがベネットさんの母親役を演じていた。
ニューヨーク・タイムズ紙が入手したという文書などの記録には、2人が一緒にベッドに入っている自撮り写真が含まれるという。写真の日付は2013年5月9日だった。
アルジェントさんがワインスタイン被告を告発したのは昨年10月。ベネットさんはその1カ月後、アルジェントさんに対して損害賠償350万ドル(約3億8500万円)を要求し、アルジェントさん側は38万ドルを支払うことで合意したとされる。1回目の支払いは今年4月に行われたとニューヨーク・タイムズ紙は伝えている。
同紙はアルジェントさんへの直接取材はできておらず、ベネットさんも取材に応じていないという。