移民当局が男性拘束、出産間近の妻を病院へ送る途中 米カリフォルニア州

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マリア・デルカルメン・ベネガスさんは1人での出産を余儀なくされたという/KCAL

マリア・デルカルメン・ベネガスさんは1人での出産を余儀なくされたという/KCAL

(CNN) 出産を間近に控えた妻を車で病院に送る途中だった男性が、米カリフォルニア州で移民税関捜査局(ICE)に拘束された。妻は自分1人で病院へ行って夫がいないままの出産を強いられ、5人の子どもを抱えて途方に暮れている。

夫のホエル・アローナさん(35)は、米カリフォルニア州サンバーナディーノの病院へ向かう途中で拘束された。妻のマリア・デルカルメン・ベネガスさん(32)は帝王切開の手術を受ける予定だった。

ICEはアローナさんについて、米国に不法滞在しているメキシコ人で、メキシコで殺人罪に問われて指名手配されていると説明した。

ベネガスさんは、夫が殺人罪に問われたのはメキシコでの「誤解」が原因だと訴えている。

アローナさんが拘束されたのは15日。ベネガスさんがCNNの取材に対して18日に語ったところでは、午前10時の予約に合わせて病院へ向かう途中に立ち寄ったガソリンスタンドで、「警備員のように見えた」数人の相手に車のドアをノックされて身分証明書の提示を求められた。ベネガスさんは免許証を見せたが、弁護士によると、アローラさんは急いで自宅を出たために身分証明書を提示できなかったという。

夫が手錠をかけられて取り乱したベネガスさんに対し係員は、2時間以内に夫とは病院で合流できると説明し、名刺を手渡した。ベネガスさんはその時初めて相手がICEの係員だったことを知ったという。

ベネガスさんはガソリンスタンドでしばらく待ったが、その後、子どもたちを人に預け、自分で車を運転して午後5時ごろ病院へ向かった。

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