創立100周年の企業も、歴史の長い航空会社10選
5.チェコ航空(CSA)
チェコ航空(CSA)。1923年設立/MICHAL CIZEK/AFP/Getty Images
設立:1923年
初フライト:1923年10月
2018年の旅客数:290万人
建国間もないチェコスロバキアの国営航空会社として発足した。第2次世界大戦で活動が途切れたが、戦後の共産党政権によって復活を遂げた。
57年にはソ連製のTu104Aを就航させ、ジェット旅客機の運航を手掛ける航空会社としては英国海外航空(BOAC)とアエロフロートに次ぐ3社目となった。
旧東側諸国の多くの航空会社と同様、90年代に入ると改称、再編、現代化を経た。現在はチェコのトラベル・サービス社が株式の過半数を保有している。
6.フィンエアー
フィンエアー。1923年設立/Courtesy Finnair
設立:1923年
初フライト:1924年3月
2017年の旅客数:1320万人
フィンエアーの航空会社コード「AY」は、1953年の改称前の社名「アエロ・オイ(Aero O/Y)」に由来する。
最初の12年間は水上機のみを運航した。フィンランドの国土が湖や入り江に覆われていることを考えると、論理的な選択だったと言える。
83年、欧州の航空会社として初めて東京行きの直行便を運航。その5年後には、欧州と中国を直行便で結ぶ当時唯一の欧州航空会社になった。フィンエアーは、ヘルシンキの位置や北極圏を経由するルートなどのお陰で、欧州とアジアを最短で結ぶ航空会社の地位を固めることができた。
7.デルタ航空
デルタ航空。1924年設立/DANIEL SLIM/AFP/AFP/Getty Images
設立:1924年
2018年の旅客数:1億9250万人
デルタ航空は農薬散布を担う米南部の小さな企業から、見方によっては世界最大ともいえる航空会社に成長を遂げた。 世界一流の地位を固める原動力となったのは、企業としての2つの意思決定だ。90年代初頭にパンアメリカン航空の東海岸路線と欧州路線を買収。2008年にはノーウエスト航空と合併した。