創立100周年の企業も、歴史の長い航空会社10選
8.タジキスタン航空(2019年1月に運航停止)
設立:1924年
2017年の旅客数:35万6000人
タジキスタンは旧ソ連を構成していた共和国で、中央アジアの山岳地帯に位置する。自動車や列車の導入前に航空機が到来した数少ない国の1つとみられる。
タジキスタン航空は数十年にわたりアエロフロートの地域子会社という位置付けで運営されていた。
単独での事業開始は24年。90年代初頭に国と時を同じくして独立を取り戻した。
9.エアセルビア
エアセルビア。1927年設立/ANDREJ ISAKOVIC/AFP/Getty Images
設立:1927年
2017年の旅客数:262万人
エアセルビアの母体となったのは、ユーゴスラビアを代表する複数の航空会社だ。27年にアエロプットとして創業し、48年からはJat航空となった。
Jatは冷戦中に広範な路線網を築き、ユーゴ解体後はセルビアのフラッグキャリアになった。
2013年にエティハド航空が株式の49%を取得。大規模な資本再編とともに再ブランド化に取り組み、エアセルビアという新社名の採用が決まった。
10.イベリア航空
イベリア航空。1927年設立/Jasper Juinen/Getty Images
設立:1927年
初フライト:1927年
2017年の旅客数:5490万人
もともとは民間企業だったが、事業開始から間もなく政府傘下に置かれ、スペインの首都マドリードとバルセロナの間で郵便配送を担った。
1930年代初めに一時的に営業を停止した後、スペイン内戦時にナショナリスト派の手で復活した。戦後は政府の管理下に入ることが確定し、スペインのフラッグキャリアとして発展を遂げた。
2001年の民営化を経て、10年にブリティッシュ・エアウェイズと統合。インターナショナル・エアラインズ・グループを発足させた。