第2回討論会、国内経済をテーマに激論展開 米大統領選
(CNN) 米大統領選に向けたオバマ、ロムニー両候補による第2回テレビ討論会が16日夜(日本時間17日午前)、ニューヨーク州のホフストラ大学で始まった。
討論会は、両候補が会場の有権者約80人から直接質問を受けるタウンホール形式で進められる。卒業後の就職に不安を抱く大学生からの質問をはじめ、エネルギー政策、税制改革など国内経済問題を巡り、激しい討論が展開されている。
オバマ大統領は「精彩を欠いた」と評された第1回討論会に比べて生き生きとした表情を見せた。両候補ともマイクを手にフロア上を歩き回り、時には強い調子で持論を展開している。
第1回討論会の前に実施されたピュー・リサーチ・センターの世論調査では、討論会でオバマ氏が勝利すると予想した人が51%、ロムニー氏が勝つと答えた人は29%だった。
しかし第2回の勝者予想は、オバマ氏41%、ロムニー氏37%と差が縮まっている。
ロムニー陣営は、同氏が親しみやすい人物として有権者に受け入れられることを最大の目標に掲げる。一方のオバマ陣営は、現職大統領として守勢に回りがちな同氏に、将来への希望を抱かせるような論調を期待する。ただし攻撃的になりすぎれば有権者の反感を買うとの懸念もあり、同氏には微妙なバランスが要求される。
演壇のないスペースを動き回る形式だけに、両氏のひとつひとつの動作が大きな意味を持つ。会場の有権者から想定外の質問が出る可能性もあり、90分間の討論は最後まで目の話せない展開となりそうだ。
討論会は全3回。最終回は22日にフロリダ州で予定されている。